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乳酸菌の科学的な視点

① 乳酸菌が土の中でどう働くか

乳酸菌と聞くと「腸内環境を整える」というイメージが強いですが、実は土の中でも似たような役割を果たしています。乳酸菌は有機物を分解しながら乳酸をつくり出し、土壌を弱酸性に保つ働きをします。これにより、作物にとって有害な菌の増殖を抑え、根が健康に育つ環境をつくるのです。土の団粒構造も整いやすくなり、水はけ・水もちのバランスが改善されるのもポイントです。


② なぜ乳酸菌は病害菌を抑えられるのか?

乳酸菌が生み出す「乳酸」や「抗菌性物質」は、病原菌にとっては生きにくい環境をつくります。たとえば、青枯病や根腐れの原因となる菌はアルカリ性寄りの環境を好むため、乳酸菌がいることで活動が弱まるのです。また、乳酸菌そのものが土壌内で優占種(いちばん数が多い菌)になれば、病原菌の入り込む余地を減らす“場所取り効果”も働きます。いわば、善玉菌が数で押して病害菌を寄せつけない、という自然のバランスが生まれるのです。


③ 微生物のバランスが自然環境を守る

土の中には乳酸菌だけでなく、数えきれないほどの微生物が共存しています。ひとつの菌だけが突出すると逆にバランスが崩れますが、乳酸菌をうまく取り入れることで「善玉菌グループ」が強まり、結果として土壌全体の微生物相が安定します。これは人間の腸内フローラと同じで、多様性があってこそ健康な状態が保たれるのです。農業だけでなく、環境負荷の少ない持続可能な栽培方法としても乳酸菌は注目されています。


まとめ

乳酸菌は 「土を健全に保ち」「病害菌を抑え」「微生物の多様性を守る」 という3つの力を持っています。農業だけでなく、家庭菜園のプランター栽培でも効果を発揮します。

私たちが扱う 「BARU複合乳酸菌」 は、この乳酸菌の働きを最大限に活かせるように設計された資材です。自然にやさしく、作物を元気に育てたい方におすすめです。


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